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私のスタイルは、そこに働く人間の視点から建築や都市ひいては地球環境を考えることにあります。言い換えれば、美しく創造的でありながら効率的でエコロジーを意識したヒューマンな建築の追求です。 私の設計哲学を明快に示す、これまでの作品をご紹介しましょう。まず、私どもは10年前、ダブルスキンファサードによる初めての高層自然換気システムをエッセンのRWEビルで実現し、画期的な成功を収めました。この4月には、フランクフルトでルフトハンザ航空本社ビルがオープンしますが、そこには、ゆったりとしてフレキシブルな、庭付きの自然換気オフィスを創りました。そして2007年には、イギリスの環境基準(BREEAM)において、欧州で初めて「優等」の評価を獲得する欧州投資銀行がルクセンブルグに竣工します。 今回の大阪でのプロジェクトは、私にとって、非常に面白いチャレンジです。デザイン的には下記の点に主眼をおきました。 一つ目は、「動線」を意識することにより、大阪駅から、大きく人々を迎え入れること。二つ目は、このビルが、国道1号線と2号線の結節点から見て、人々を魅了し、誘導するランドマークとなること。三つ目は、デザインのエレガントさによって、オフィス/商業/ホール・レストランの所在を簡潔に表現。更に、建物の自立性、合理的なレイアウト、デザインの継続性、環境への配慮、持続可能性といった全ての要素が同時に具現化される、そのようなデザインを提案いたしました。 私は、プロジェクトは冒険だと思っています。そして今、この冒険に挑んでいるチームは、非常に良い形でゴールに向かって進んでいます。私どもが理想とするデザインによって、自然に優しく、美しく、機能的なビルを、大阪のランドマークとして世に送り出したいと思います。
クリストフ・インゲンホーフェン Christoph Ingenhoven 1960年、ドイツ・デュッセルドルフ生まれ。アーヘン工科大学およびデュッセルドルフ・アート・アカデミーで建築を学ぶ。アカデミーではオーストリアの建築家ハンス・ホラインに師事。1984年にウォルフガング・デーリング教授から学位を授かり、その翌年、地元デュッセルドルフに「インゲンホーフェン・アーキテクツ」を設立。国内のコンペや国際設計競技で数多くの賞を受賞し、これまでに25以上におよぶ1位を獲得している。主な代表作にコメルツ銀行(1991年)、シュトゥットガルト中央駅(2007〜2013年)、デュッセルドルフ市貯蓄銀行本社屋(1998〜2000年)、アウディAG社展示場(1999年/2000年/2001年)、ルフトハンザ航空新社屋(2003〜2006年)などその他多数。
クリストフ・インゲンホーフェン Christoph Ingenhoven ©Ingenhoven Architects
RWE AG Headquarters. Essen Realisation 1994-1997 ©Ingenhoven Architects
Lufthansa Headquarters, Frankfurt Realisation 2003-2006 ©Ingenhoven Architects
Uptown München, Munich Realisation 2002-2005 ©Ingenhoven Architects
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